
漫画家・かなしろにゃんこ。さんは成績は落ちこぼれ寸前、様々な課題を抱える息子さんを22年間の子育ての末、就職させることに成功しました。ADHDと広汎性発達障害のある息子さんは小学校の授業に馴染めず、成長の過程でも人間関係、反抗期、アルバイト、就活など数々のハードルを乗り越えてきました。親子の笑って泣いての22年間のストーリーはシリーズで発売されていますが、発達障害の当事者である息子さんは当時どのように感じていたのか、周囲はどのように対応すればよいのかを知ることができます。
課題だらけの息子さんがなぜ念願の仕事に就くことができたのか?働けるのはいくつもの理由がありました。小さい頃から大勢の人と接する機会を持ち、アルバイト先でさまざまな経験を積み、いくつもの成功のポイントを押さえてきたうえでの就職決定でした。単位不足で卒業できるかどうか、面接で準備不足を露呈するなど、山あり谷ありの就職までのストーリーの解説を担当させていただきました。その解説では“就職までに経験しておくとよいこと”を、小学生の頃から、大学生の就職活動にいたるまで、具体的にご紹介しています。この本が多くの方々のご参考になれば幸いです。
『発達障害で問題児 でも働けるのは理由がある! 』(講談社刊)
かなしろにゃんこ。 (著), 石井 京子 (監修)
2020年12月17日発売